標準 C 言語国際化プログラミング

ANSI/ISO 標準 C 言語仕様および POSIX 環境では、それぞれの国、地域および言語固有の環境はロケールとして定義され、標準ライブラリ関数は現在のロケールにしたがって適切に動作します。また日本語のように、１文字の表現に２バイト以上を要するような文字を格納するデータ型として、C 言語ではマルチバイト文字 (char 型) に加えてワイド文字 (wchar_t 型) をサポートするとともに、これらを扱う標準ライブラリ関数を提供しています。さらに C 言語では、日本語環境では日本語メッセージを、フランス語環境ではフランス語メッセージを単一のバイナリプログラムで表示できるように、ロケールにしたがって表示メッセージを切り替える仕組みを提供しています。

本ドキュメントでは、C 言語の国際化機能の基本要素であるロケール、文字処理、メッセージ処理について説明します。また異なるコードセット間 (たとえば SJIS と UTF-8) で文字列のエンコーディングを変換する仕組みについて最後に説明します。

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