World Wide Navi ヘルプ
ソースコードの解析
ソースコードを解析し、エラー(問題のあるコード)の詳細、集計、そして不足キーワードを出力します。
また重要コード(エラーではないが注意を必要とするコード)も抽出することができます。全ての解析は解析ルールに基づきます。
解析ルールについては、解析ルールを参照してください。
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MP4 デモ
解析結果は画面下部の結果ビューに表示されます。
結果ビューについては、結果ビューを参照してください。
これらの結果は結果レポートとして出力可能です。
結果レポートについては、結果レポートを参照ください。
この操作は以下から可能です。
[I18N] -> [解析]、
[ツールバーの解析アイコン]、
[ソースディレクトリで右クリック] -> [I18N]
-> [解析]、
[エディタ上で右クリック] -> [I18N]
-> [解析]
この処理はWorld Wide Naviのメイン機能となります。
ある特定のコードの解析は、スキップコメントの挿入、スキップするファイルの設定、ルールによるスキップの設定によってスキップすることができます。
[パス]
解析対象のソース(ディレクトリまたはファイル)です。
ソースツリーで選択されているディレクトリやファイル、または現在のエディタのソースがセットされます。
[種類]
指定されたソースのプログラミング言語です。
セットアップダイアログで登録されたファイル拡張子から自動で選択されます。
[エンコーディング]
インポートダイアログ、または
プロパティダイアログ (スタンドアロンGUI)によってセットされたソースコードのエンコーディングです。
Eclipseプラグインでは、Eclipseプロパティダイアログと同じ値がセットされます。
Visual Studioアドインでは、Visual Studioのソースエンコーディングと同じ値がセットされます。
間違ったエンコーディングがセットされた場合は、ソースコードのパースがエラーとなる可能性があります。
※もしエラーが発生した場合は、エンコーディングを変更してみてください。
[ルールライブラリ]
これらのライブラリを変更することで解析に使われるルールを切り替えることができます。
('Common'は基本ライブラリであり、全ての解析に自動的に使用されます。)
ライブラリについては、後述のライブラリを参照してください。
[ルールレベル]
解析に使用されるルールのレベルを調整します。一般的に、基本的または簡単なルールは'1'にセットされ、より厳密で難しいルールは高くセットされます。
デフォルトルールは以下のようにセットされています。
レベル1 ... 外部化する埋めこみ文字列のチェック
レベル2 ... 基本的な宣言または関数使用、固定書式、フォント、
画像やメディアのファイルパス、Webページのエンコーディングなどのチェック
レベル3 ... コード移植、双方向言語サポートなどのチェック
解析は指定されたものと同じか低いレベルのルールを検索します。つまり、'2'を指定した場合、レベル'1'と'2'のルールが使用されます。
[構文エラーを無視する]
パース中にエラーが起きた後も解析を続行します。
[デバッグモードを有効にする]
チェックをすると、パースのダンプ情報が作業ディレクトリに書き出されます。
これはコマンドUIのデバッグオプションと同じものです。
詳細については、コマンドラインのヘルプ 'wwlint --help'を参照してください。
[レポートオプション]
解析のレポートを出力したい場合は、[レポートを出力する]にチェックをし、出力先、レポートの種類、エンコーディングなどを指定してください。
[実行]
指定されたパスのソースコードを選択されたライブラリのルールによって解析します。
解析後に、結果は画面下部の結果ビューに表示されます。
結果ビューについては、結果ビューを参照してください。
[レポートを出力する]がチェックされている場合は、結果レポートが作成されます。
結果レポートについては、結果レポートを参照してください。
ライブラリ
解析は解析ルールに基づいており、指定されたプログラミング言語の選択されたライブラリのルールを検索します。
ライブラリには定義済のもの(多くのデフォルトルールを持つ)とユーザー定義のものと2種類があります。
ライブラリは、アプリケーションの使用方や環境(例:デスクトップかサーブレットか、LinuxかWindowsか、MFCか.NETか、など)に対応して切り替えることができます。
以下は定義済ライブラリのルールの説明と利用例です。
[C/C++]
Std ... Unix/Linux用標準POSIX Cプログラミングルール
Win32 ... Windows用Windows SDKプログラミングルール
MFC (C++ only) ... Windows用MFCプログラミングルール
.NET (C++ only) ... Windows用.NETプログラミングルール
gettext ... Unix/Linux用Gettextルール
GTK+ ... Unix/Linux用GTKプログラミングルール
Qt (C++ only) ... Unix/Linux用Qtプログラミングルール
X ... Unix/Linux用Xウインドウプログラミングルール
Motif ... Unix/Linux用Motifウインドウプログラミングルール
Custom ... 予約。ルールなし
[Java]
Std ... 標準J2SEプログラミングルール
AWT ... AWTウインドウプログラミングルール
Swing ... Swingウインドウプログラミングルール
J2EE ... J2EEサーブレットプログラミングルール
Custom ... 予約。ルールなし
[C#]
.NET ... Windows用.NETプログラミングルール
Custom ... 予約。ルールなし
[VB]
6.0 ... Windows用Visual Basic 6.0プログラミングルール
.NET ... Windows用.NETプログラミングルール
Custom ... 予約。ルールなし
[JSP]
Std ... 標準J2SEプログラミングルール
J2EE ... J2EEサーブレットプログラミングルール
JSP ... JSPプログラミングルール
Custom ... 予約。ルールなし
[ASP]
.NET ... Windows用.NETプログラミングルール
ASP ... ASPプログラミングルール
Custom ... 予約。ルールなし
[JavaScript]
Std ... 標準JavaScriptプログラミングルール
Custom ... 予約。ルールなし
[ActionScript]
Std ... 標準ActionScriptプログラミングルール
Custom ... 予約。ルールなし
利用例
Visual Studio MFCアプリケーション | Win32 + MFC |
Visual Studio Win32/ATLアプリケーション | Win32 |
Visual Studio .NET/CLRアプリケーション | .NET |
Java Desktopアプリケーション | Std + AWT + Swing |
Java Servletアプリケーション | Std + J2EE |
古いVisual Basicアプリケーション | 6.0 |
Linux Gnomeアプリケーション | Std + gettext + GTK+ |
Qtアプリケーション | Std + Qt |
古いUnix X Windowアプリケーション | Std + X |
古いUnix Motifアプリケーション | Std + Motif |
Struts Webアプリケーション | Std + J2EE + JSP |
ASP.NET Webアプリケーション | .NET + ASP |
JavaScript Ajax UI | Std |
ActionScriptフラッシュ | Std |
結果ビュー
解析結果は画面下部の結果ビューに表示されます。
エラー詳細ビュー
このビューに表示されるコードは何らかの問題を含んでおり、参考情報もしくは他の方法に従って修正する必要があります。
(このビューに表示されるコードの数はセットアップダイアログで設定されます。)
[レベル]
解析ルールのレベルによってセットされるこのエラーのレベルです。
詳細は、レベルを参照ください。
[構文の種類]
解析ルールのカテゴリに対応しています。
[ライブラリ]
解析ルールのライブラリに対応しています。
詳細は、ライブラリを参照ください。
[エラー個所]
解析ルールのキーワードに対応しています。
[ファイル]
エラーのあるファイルの名前とパス。
[行]
エラー個所の行番号。
[説明]
解析ルールの説明で設定される、エラーの対応策の説明です。
[置換候補]
解析ルールの置換候補によって設定される、このエラーの置換候補 (例:データ型や関数)です。
[スキップ]
ビューでの操作を参照してください。
[参考情報]
解析ルールの参考情報によって設定される、このエラーの参考情報のURLです。
エラー集計ビュー
これらはエラーの各カテゴリ単位の総合集計です。
[ヘッダー情報]
行数 | ソースコードの総行数 |
ファイル数 | ソースコードの総ファイル数 |
宣言 | 宣言部のエラーの総数 |
関数使用 | 関数使用部のエラーの総数 |
文字列 | 文字列部のエラーの総数 |
文字比較 | 文字比較部のエラーの総数 |
ワード数 (*1) | 外部化すべき文字列内のワードの総数
*これはワードベースの翻訳の概算見積りを示します。(例:英語)
|
文字数 (*2) | 外部化すべき文字列内の文字の総数
*これは文字ベースの翻訳の概算見積りを示します。(例:日本語)
|
*1)無料版は最大200ワードまでしかカウントしません。
全カウントを取得するには、製品ライセンスへのアップグレードが必要です。
*2)無料版は最大500文字までしかカウントしません。
全カウントを取得するには、製品ライセンスへのアップグレードが必要です。
[レベル]
エラー詳細ビューのものと同じです。
[構文の種類]
エラー詳細ビューのものと同じです。
[ライブラリ]
エラー詳細ビューのものと同じです。
[キーワード]
解析ルールのキーワードに対応しています。
[説明]
エラー詳細ビューのものと同じです。
[置換候補]
エラー詳細ビューのものと同じです。
[初回発生ファイル]
このエラーの初回の発生場所です。
[発生数]
このエラーの総発生数です。
[参考情報]
エラー詳細ビューのものと同じです。
不足キーワードビュー
これらは必要コード(関数、宣言、その他)であるがソースの正しい位置に存在していないコードです。
参考情報やその他の方法に従って挿入する必要があります。
[レベル]
エラー詳細ビューのものと同じです。
[ライブラリ]
エラー詳細ビューのものと同じです。
[不足キーワード]
解析ルールのキーワードに対応しています。
[説明]
エラー詳細ビューのものと同じです。
[検索結果]
不足キーワードが存在するか、もしくは存在するが間違った場所にあるかを示唆します。
間違った場所に存在する場合、ダブルクリックでその場所へ誘導します。
[検出場所]
不足キーワードが間違った場所にあった場合、その場所を表示します。
[記述すべき場所]
不足キーワードルールによって設定される、このキーワードが存在すべき場所(関数名やその他)です。
.
[参考情報]
エラー詳細ビューのものと同じです。
重要コードビュー
このビューに表示されるコードは何らかの理由(ロケール設定の影響を受けるなど)で注意が必要であり、念のため確認しておいたほうがよいコードです。
それら自体に問題はないので、エラー詳細ビューのように修正する必要はありません。
(このビューに表示されるコードの数はセットアップダイアログによって設定されます。)
[レベル]
エラー詳細ビューのものと同じです。
[構文の種類]
エラー詳細ビューのものと同じです。
[ライブラリ]
エラー詳細ビューのものと同じです。
[重要個所]
解析ルールのキーワードに対応しています。
[ファイル]
エラー詳細ビューのものと同じです。
[行]
エラー詳細ビューのものと同じです。
[説明]
エラー詳細ビューのものと同じです。
[参考情報]
エラー詳細ビューのものと同じです。
ビューでの操作
[行へ移動]
このエラーのある行の先頭へ移動します。
セットアップダイアログで設定されている場合、ダブルクリックで同じことが行えます。
[エラーを自動修正]
現在の行の埋めこみ文字列を外部化するか、非推奨の宣言もしくは関数を置換候補に置換します。
セットアップダイアログで設定されている場合、ダブルクリックで同じことが行えます。
[参考情報の表示]
このエラーのルールに設定されている参考情報を表示します。
詳細は、解析ルールの参考情報を参照ください。
セットアップダイアログで設定されている場合、ダブルクリックで同じことが行えます。
[置換候補のMANページを表示]
このエラーのルールに設定されている置換候補のMANページを表示します。
詳細は、解析ルールの置換候補を参照ください。
この操作はLinuxでのみ可能です。
[Webを検索]
このエラーに関連するリンクをGoogleを使った弊社の検索ページで検索します。
セットアップダイアログで設定されている場合、ダブルクリックで同じことが行えます。
[フィルター]
各列で表示されているエラーをフィルタリングすることができます。
[解析結果のクリア]
ビューに表示されている結果をクリアします。
[「スキップ」のチェック/アンチェック]
チェックすると現在の行にスキップコメントを挿入します。
アンチェックすると現在の行からスキップコメントを削除します。
スキップコメントについては、スキップコメントの挿入を参照してください。
[ヘッダーのクリック]
クリックされた列で結果を昇順、または降順にならべます。
結果レポート
解析結果は結果ビューと同じ情報をもつレポートして出力することができます。
レポートの種類は解析ダイアログで'html'、'csv'、'text'から選択可能であり、古いレポートを保持するか置き換えるかも指定できます。
レポートは解析完了ダイアログか、もしくは[ファイル]
-> [レポートを開く]から開くことができます。
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